書き出しを書き出さなければ始まらない多くのことについて、またはPSJの振り返り

 ここ数日ぐったりしておりました。まずはこのご報告をせねばなりますまい。先日9月2日(土)、新宿・芸能花伝舎にてポエトリー・スラム・ジャパン2017秋 東京大会Cが行われました。ポエトリーリーディングの勝ち抜きトーナメント形式の大会です。わたくし廣川ちあきは予選グループCから出場し、準決勝で敗退しました。

 予選の3分間のリーディング「わたしは答えない」を終えた後、息も絶え絶えになって「足が立たない」としきりとこぼすわ、準決勝敗退が決まった瞬間人目もはばからずぐしゃぐしゃに泣くわで、会場内でいちばんやかましい人間だったような気がします。一回戦の点数表をやっとの思いで撮影した後は、まともに会場の写真も撮ってない。

一回戦の点数表
優勝の大島健夫さん、準優勝の道山れいんさん、会場賞の三木悠莉さん、おめでとうございます。ファイナリストとなるも全国大会を逃してしまった内藤重人さんにも拍手を。この4人のスラマーが決勝進出を決めたときはもう(とてもくやしかったけれど)素直に納得するしかありませんでした。決勝でなくとも、私はスラムの舞台でリーディングをすることを納得されるスラマーたり得ただろうか? とずっと考えています。

 お手合わせいただいた皆さま、見届けてくださった皆さま、大会をスムーズかつ安心感のある運営で支えてくださったPSJ代表村田活彦a.k.a.MC長老をはじめとするスタッフの皆さま、ありがとうございました。

 
 Twitterにも少し書いたのですが、私が本格的にポエトリーリーディングを始めたのが2016年9月、大島健夫さんとURAOCBさんが共同主催するオープンマイク「SPIRIT」に参加したときでした。それからちょうど一年。オープンマイクに足を運んだり、ライブを見に行ったりして、高いクオリティの詩とパフォーマンスを作り続ける演者に出会い、そのたびに心をたたきのめされてきました。これからも変わらずそうなのだと思います。

 それでもやはり新たな詩を書き始めなければならない。頭の中で声と言葉を泳がせているだけでは何も起こらなくて、書き出しを書き出さなければ始まらないことがあまりにも多い。そう思うと気が遠くなり、同時にそれが希望でもあります。

 この後の廣川ちあきですが、新しい試みに向けて動いているところです。新ユニットでライブに出演します。告知は別エントリで。

追記 書き始めとか書き出しだとかのことを書きすぎて、小林大吾「象を一撃で倒す文章の書き方」を思い出しています。P.P.ピンカートン先生の世界的ベストセラーを枕にして寝たらなにがしかの啓示が得られはしないだろうか。

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